コラム
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家庭でのアンガーマネジメント
6秒
コラム - アンガーマネジメント
バスツアーの「アンガーログ」と「ハッピーログ」
毎年、少なくとも一度は夫婦で旅行することが我が家のルール。出雲大社へのバスツアーにいつか行ってみたい、と思っていました。先日、夫婦共に休みが取れ、遂に実現!久しぶりの一泊二日のバスツアーは、素晴らしい体験に恵まれる一方で、怒り(もやもや)や苛立ちを感じる場面もありました。その時の私の「アンガーログ」と「ハッピーログ」をご紹介します。
いざ出雲大社へ出発
バス旅行は妻も私も久しぶり。出雲大社への旅は、長年温めてきた夢でした。日曜日の早朝、天王寺駅近くの集合場所からバスに乗り込み、難波駅、梅田駅で続々と乗客が乗り込み、バス内はどんどん賑やかになっていきます。参加者の多くはさまざまな年代の方々。私たちを乗せたバスが新大阪駅を出発する頃には、総勢40名以上がバスに乗り込んでおり、満席状態でした。友人や家族(親子、夫婦)連れが多い中で、一人で参加している方も見られ、それに少し驚きを感じました。
バス旅を楽しむもイライラも
バスの中で参加者とともに過ごす時間がほとんどで、普段とは異なる環境で、さまざまな年齢層の方々と触れ合う良い機会となりました。それと同時に、自分の価値観(考え、思い)と違う場面に出くわすことで、小さな怒り(もやもや)や苛立ちを感じることも。次のようなイライラがありました。
- 添乗員の説明を聞かずに後から質問をする参加者にイライラ。(心の声:さっきの説明を聞かずに、今質問する? みんなの時間を奪わないでほしい!)
- 大声でおしゃべりする後ろの席2人組。(心の声:もう少しボリュームを下げて!)
- 発車時刻ギリギリに戻ってくる参加者。(心の声:バスの発車時間は決まっているのだから、もう少し早めに戻ってきて欲しいな。)
- 昼食の集合時間に遅れてきて何も言わない参加者。(心の声:せめて「ごめんなさい」の一言は言ってほしい…)
6秒とアンガーログ・ハッピーログ
このような瞬間に感じた怒りや苛立ちには、決して反射してはいけません。反射とは、考えなしに何かを言ったり行動したりすることです。私は、アンガーマネジメントを学び、実践しているアンガーマネジメントファシリテーターです。そういう時こそ、6秒をやり過ごします。このときは落ち着くための言葉を唱えて6秒をやり過ごしました。具体的には、「ジャマイカを4回唱える(ジャマイカ、ジャマイカ、ジャマイカ、じゃ~まあいいか)」や、「できた、できた、研修ネタが…また一つできた」と心の中で唱えています。これが私の6秒やり過ごす方法の一部です。
その日のアンガーログ(怒りの出来事と私が感じた怒りの温度)は、以下の通りです。
- 添乗員の説明を聞かず後から質問をする:4点
- バス内で大きな声でしゃべる:4点
- 発車時間にギリギリ戻ってくる:3点
- 昼食に遅刻して謝らない:5点
もちろん、アンガーログだけでなく、ハッピーログ(楽しかったこと、幸せを感じたことの記録)もいっぱいありました。
- 念願叶った出雲大社への旅 8点
- 久しぶりの一泊二日旅行 7点
- 出雲大社で朱印を頂けた 7点
- 出雲で何回も大きな虹を見ることができた 8点
深まった自己理解
日常生活において、あえて怒りや苛立ちを感じたりする場面に近づく必要はありませんが、今回のバスツアーのように普段とは違う環境に自分の身を置くことによって、自分が何に怒りや苛立ちを感じ、心の中でもやもやするのかをアンガーログとして記録ができました。さらに、自分が何に喜びを感じ、心の中でハッピーと思うのかをハッピーログとして記録もできました。自分の大切にする「べき」にも改めて気づくことができました。
この一泊二日のバスツアーで自己理解(自己認知)が深まる貴重の機会となり、有意義な時間を過ごすことができました。アンガーマネジメントを学んでみませんか?アンガーマネジメント入門講座がおすすめです。
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