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子供にトラブル発生!学校に上手に伝えるには

2016年07月14日

◆学校を取り巻く環境

お子さんが学校に通うようになると、親としては、学校での様子が気になるでしょう。
「保護者の学校意識に関する調査研究」(※1)によると、学校への関心事は、「わが子の友人関係」と回答したものが最も多く、全体の 61.1%。次いで、「先生の指導全般」「わが子の成績」が続きます。

そこで、もし、学校でお子さんに友人関係などのトラブルが発生した際、親が学校へ何らかの意見、要求を伝えたとして、受け入れられるのでしょうか?
「モンスターペアレント」の「クレーム」と受け取られてしまわないでしょうか?

「『モンスターペアレント』の実相」(※2)によると、「困った親」 (モンスターペアレント)が増えたと感じている人は、「大いに」(44.3%)と「少し」(44.4%)をあわせて、約9割で、「文科省の教員調査でも、すでに小学校教員の74.9%、中学校教員の70.6%が『保護者や地域住民への対応が増えた』と述べている」と書かれています。

そういったなか、もし、「モンスターペアレント」と受け取られてしまえば、時間と労力を費やしても、自分の満足のいく結果は出ないのではないでしょうか。
そのため、初めから要望が受け入れられやすいように話をする必要があるでしょう。その方法について、アンガーマネジメント的に考えてみたいと思います。

 

◆まずは冷静に

子供が学校で何らかのトラブルに遭った時、気が動転してしまう親が多いでしょう。学校側や相手の子供に怒りを覚える方もいるかもしれません。
ここでカッとなったまま、学校や相手方に電話などをしてはいけません。

まずは冷静に、子供の話を聞きましょう。そのうえで、落ち着いた状態で学校に連絡するなりの方法を考えましょう。もしかしたら、子供の話を聞いたらそれほど大きなトラブルではなかったのかもしれません。カッとなったまま対応すると、かえって問題が大きくなる場合もあります。
冷静に反応することが大切です。

 

◆そもそもトラブルだったのか?

子供の話を聞いて、先生や学校に意見をするのは悪いことではありません。
しかし、なんでも意見すればよいということではないでしょう。
学校はたくさんの個性の集まりです。考え方は多種多様です。同じ考えや感じ方の人もいれば、反対の性格の人もいるかもしれません。そのなかでいかに周囲と協調して生活していけるのかを学ぶ場でもあります。
ノーと言うのかイエスと言うのか、社会に出てから必要になるスキルの一つとして、子供に任せてもよいと思います。

 

◆先生だって人間です

教師という仕事は本当に大変な仕事だと思います。
子供を教える以外にも、事務的な仕事や行事の準備などもしなくてはなりません。
忙しいと心の余裕もなくなり、心の中にあるコップから、水がこぼれやすくなっています。
怒りは心のコップにネガティブな感情が水のように入っていき、溢れることで起こります。

先生の心のコップが空いている時に、冷静に話をすることができれば、お互いイライラせず、相談することができますね。
本来の目的を冷静に伝えることができれば、「モンスターペアレント」と呼ばれることはなくなるでしょう。
きちんと思いを伝え、子供が楽しく学校にいけるようにできればいいですね。

 

参考文献
※1 「保護者の学校意識に関する調査研究」日本大学文理学部 佐藤晴雄教授
※2 「『モンスターペアレント』の実相」法政大学キャリアデザイン学部 尾木直樹教授

 

(文:相原あすか/編集:川嵜昌子

 

子どもをやる気にさせる「ポジティブOKワード」言い換え術

2016年06月23日

家事に追われ、育児に奮闘し、仕事に没頭する・・・。
なにも気にせずにゆっくりとプライベートな時間を過ごせたら・・・。
1日が短く感じることはありませんか?

以前に、『言ってしまいがちな、子どものやる気をなくすNGワード』をご紹介しました。今回は、大切なお子さんとの時間をより良い時間にするために、つい言ってしまいがちなNGワードを、子どもが断然やる気になる「ポジティブOKワード」に言い換える方法をご紹介いたします。

 

◆子どもは思っている以上に大人の話をしっかりと聞いている

「まだ小さいから意味が理解できない」「他の事に夢中だから、聞こえていない」と思っていても、子どもは大人の表情、身振り手振り、声のトーンなど、さまざまな情報から大人の話を聞きとっています。つまり、普段の何気ない言動が、子どもの人格形成に大きな影響を及ぼす可能性があるのです。

今回は、アンガーマネジメントに関する研修会に参加していただいた子育て中のお母さんたちがついつい言ってしまう言葉や、小学生の子どもたちが親から言われて「嫌だ!」と思った言葉、筆者が薬剤師の仕事をしているときに経験したことから「NGワード」としてご紹介いたします。

 

◆子どもがお薬をさっさと飲まない

風邪を引いた時、下痢や便秘をした時、熱が出た時など、子どもが体調を崩した時に受診すれば、医師が必要と判断した時には治療薬が処方されます。
その時に、
「この漢方薬、臭いし苦いし飲みにくいよね。私はきらい」
「この粉薬、お水で飲みこんでも口の中に残って飲みにくいわ」
など、治療薬に関して親がネガティブな表現を子どもの前でしていれば、その薬を飲むことを嫌がることにつながりかねません。

「さっさと飲みなさいよ!」
「見てたらイライラするわ!」
「苦いって言っても仕方ないやん。病気になったのはあんたでしょ」
お薬をなかなかのまず、ぐずる子どもにイライラして大きな声で怒っても、子どもが進んでお薬を飲むようになるのでしょうか?

 

◆アンガーマネジメント的言い換え術

*「早く飲みなさいよ!」
→「元気になってほしいから、先生にもらったお薬を飲もうね。このお薬はご飯を食べ終わったらすぐに飲むとよく効くんだって」

なぜ、今飲まなくてはならないのか分かるように説明すれば、子どもが薬を飲む行動に移りやすくなります。

*「苦いって言っても仕方ないやん。くさいとか言ってんと飲みなさい。病気になったのはあんたでしょ」
→「お薬のにおいや味が、病気を治すことに役立っているんだって。◯◯ちゃんなら上手に飲めるよ!がんばって!」

ネガティブなイメージを持ってしまっていると飲みたくないと思うのは当然。そのネガティブなレッテルをポジティブなレッテルに張り替えれば、子どもの薬に対するイメージが変わり、子どもが薬を飲む行動に移りやすくなります。

親がとった言動から、子どもはネガティブなレッテルを様々なものに貼ってしまいます。子どもにとって有用なものに先入観を与えないようにアンガーマネジメント的言い換え術を使ってみてください。

子どもがなにか失敗をした時、やってはいけないと約束していたことをしてしまった時、つい言ってしまいがちなNGワード。もしかしたら、表情も態度も声も普段と随分変わっているのかもしれません。
今日から、声をかけるまえに意識してひと呼吸おき、言い換えをしてから伝えてみてください。

その時に、「できたね!」「すごいね!」「うれしいね!」「楽しいね!」と、子どもをどんどんやる気にさせる、グングン伸ばすOKワードもお忘れなく!

 

※ 前回(6/7)、今回(6/23)は、「梅雨の季節の体調不良~気象病~ についてお届けしたいと考えています」と書きましたが、都合により違うテーマでお届けしました。

 

(文:髙橋直子/編集:川嵜昌子

 

今年も梅雨入り~天気の変化でイライラするのはなぜ?~

2016年06月07日

◆梅雨の季節が不快に感じてイライラする理由

6月に入ってから各地で『梅雨入り』の発表が続いています。
「梅雨の季節が嫌い!」と言われる方の理由は、「気温が高いうえに湿度が高くてムシムシする」「肌がべたつく」「服や靴が濡れたり汚れたりする」「せっかく髪をセットしたのにぺっちゃんこになったり、うねったり、広がってしまう」「洗濯物が乾かない」など。この時期には、不快感を訴えたり、イライラしたりすることが多く見受けられます。

これらの原因は、湿度の高さにあるのでしょう。
湿度は、一般的に、冬場は40~50%程度で乾燥が強く、夏は50~60%程度、梅雨の時期は80%程度といわれています。快適に感じる湿度よりも大幅に高いため、不快に感じるのですね。

 

◆アンガーマネジメント的対処法

気温や天候で不快感を抱きイライラして、普段はたいして腹が立たない出来事でも無性に腹が立って「子どもをきつく怒ってしまった」「仕事でミスをした部下にひどく怒った」、そして、「思い出して後悔した」ことはありませんか?

気温や天候の不快感から、心の中のコップにネガティブな感情の水がどんどん溜まり、些細なことでコップの水が溢れだした時に怒りの感情が吹き出してしまったのかもしれません。

気温や天候は、「雨よ、上がれ!」「湿度よ、下がれ!」と念じても自分の思い通りになりませんよね。

自分が対象に働きかけることでその対象が思い通りに変わるのであれば働きかけてみればよいでしょう。しかし、気温や天候のように自分の働きかけではどうにもできない、変えることができないことであれば気にしないようにするか、なにか対処法を探してみてはいかがでしょうか?

たとえば、次のようなことを試してみてください。
・室内では洗濯物の乾燥や快適に過ごせるために除湿をする。
・外出をするときは肌のベタつきを拭き取るためのシートを持ち歩く。
・気持ちをリラックスさせるためのフレグランスをハンカチやフレグランスシートに含ませる。
・気分をリフレッシュさせるためのポプリをバッグにしのばせる。
・傘やレインシューズ、レインコートなど、雨の日に気分が上がるようにお気に入りのグッズを探して揃えてみる。
・雨水に濡れても大丈夫な素材のバッグを探してみる。
・扇子を持ち歩く。
・ヘアアレンジを楽しんでみる

不快でイライラする季節であれば、そこに意識を集中させずに、発想の転換で気分を変えてみてください。
街を歩いていると美しい紫陽花の花が咲いています。土の酸度(pH)によって色が変わる紫陽花の別名は七変化です。みなさんも、イライラした感情をハッピーな感情に変化させてみてはいかがでしょうか?

 

次の担当の回(6/23)は、「梅雨の季節の体調不良~気象病~」についてお届けしたいと考えています。

 

(文:髙橋直子/編集:川嵜昌子

何度言ってもダメな社員にイライラ

2016年05月26日

40代の管理職(男性)の方のお悩みです。

何度言ってもダメな社員が数名いて、日々、イライラしています。
一人は、書類のミスが多いAさん。「確認してから出して」と毎回言っていますが、いつもミスがあります。

Bさんは、会社のルールをことごとく守りません。たとえば、「外出するときは、行き先と戻り時間を行動予定表に書く」というルールがありますが、書きません。そのため、Bさん宛ての電話が入ってきたときなどに他の社員が困っています。
経費精算の締め切りや、書き方なども守らないため、やはり関連の社員が迷惑を被っています。

Cさんは、会社の共通の備品(文房具やファイル類)を元の場所に戻さないので困っています。使った後も自分の机や、人の机に置いたままにしていることが多々あります。

これらの人たちには、もう何度も注意していますが、改善されません。何度言ってもダメです。放っておくことは、しかし、できません。そのままでは他の人たちが困りますし、私の管理能力が疑われます。どうしたらよいでしょうか?

 

◆相手に明確に伝わっている?

まず、これらの人たちに、何をどう改善してほしいのか、それはなぜか、明確に伝わっているでしょうか?

こちらは伝えているつもりでも、相手にはピンと来ていないこともあります。とくに、それらをやる理由が理解できていなければ、「面倒だから」とやらずに済ませようとする人もいます。

Bさん、Cさんは、求められていることが、会社のルールだと分かっているでしょうか?
もし分かっていても、ルールを守らなければならない理由を理解しているか、確認が必要です。「ルールだから守って当然」という考え方をもっていない人たちもいますので。

また、Aさんには、単に「確認してから出して」というよりも、確認の仕方や、そもそもどういった書類を求めているのか、ミスにつながらない方法など、より具体的な方法を伝えるほうがよいでしょう。それらを分かっていない可能性があります。

 

◆相手の行動を促す言い方を

注意の仕方として、「なんでやらないの?」「何度も言っているけど」「まったくだらしない性格だよね」と、相手を責めたり、人格を否定したりする言い方は避けましょう。
そういった言われ方をしても、相手は、行動を改善する気にはなりません。

相手がそれらを行なうことによるメリット、行なわないことによるデメリットを伝えたほうがよいでしょう。
たとえば、「Bさんが行動予定表に行き先や帰社の時間を書いておいてくれると、お客様からの連絡が入ったとき、すぐに対応ができるから、お客様からBさんへの仕事の評価も上がると思うよ」などです。

さらに、相手がそれをできない何らかの事情があるかもしれないので、それも確認したほうがよいでしょう。
「Bさん、何かルールを守れない理由があったら教えて」と。

理由はないけれども、相手の能力的にすぐには対応できない場合もあります。
その場合は、どういう方法、どういうステップで能力を上げていくのか、相手と話をして決めたほうがよいでしょう。

「何度言ってもダメ」な理由を分析し、対応することで、状況が改善され、イライラも減るでしょう。

 

(文・編集:川嵜昌子

 

言ってしまいがちな、子どものやる気をなくすNGワード

2016年05月19日

大切なお子さんとの時間、楽しんでおられますか?

カメラを向けるとかわいい笑顔でポーズをとる姿を見て、もしかしてモデルになれるかも?! テレビを観ながら歌って踊る姿を見て、アイドルになれるかも?! 少年野球で活躍する姿を見て、プロ野球選手になれるかも?! 柔道の大会で活躍する姿を見て、オリンピック選手になれるかも?! 上手に描けた絵を見て、芸術家になれるかも?! がんばって作ってくれたお料理を食べて、天才料理人になれるかも?!

子どもの将来を想像したらわくわくして、とても楽しみな方はたくさんいらっしゃると思います。

子どもはたくさんの可能性を秘めています。元気で健康に育ってくれるだけで幸せだけど、できれば可能性をどんどんのばして欲しいものですね。
そう思うと、おのずと子どもへの期待は大きくなり、子どものためにと叱った言葉で傷つけたり、やる気をなくさせたりしているかもしれません。

今回は、アンガーマネジメントに関する研修会に参加していただいた子育て中のお母さんたちがついつい言ってしまう言葉や、小学生の子どもたちが親から言われて「嫌だ!」と思った言葉からNGワードとしてご紹介いたします。

 

◆子どもは誰かと比べられることにとても敏感

親がやってしまいがちな誰かとの比較。その対象は、兄弟や姉妹、親戚、同年代のお友達。

「◯◯ちゃんは、もうできるようになったんだって」

たとえば、朝自分で起きられる。ひとりでトイレに行ける、身支度ができる、おつかいに行ける。お家のお手伝いができる。時計を見て時間がわかる。分数や小数の計算ができる。飛び箱を飛べるなど・・・。
子どもの成長過程において、周りの子どもたちはできるようになってきていることが、我が子はまだできない・・・。

「なんでできないの?」「どうしてできないの?」

「こんなこともできないなんてうちの子じゃないんちゃうか!」
なんて、つい言ってしまう言葉。でも、ちょっと待ってください!

誰かと比べられたら、「がんばっているのに・・・お父さんやお母さんは◯◯ちゃんのほうが好きなのかもしれない・・・」と認めてもらえない悲しさが募ります。また、「嫌われているのかもしれない」と傷ついて不安になってしまいます。

 

◆アンガーマネジメント的アドバイス

「私の子どもなのだから、もっとできて当然」「子育て本のとおりにならない」「自分の理想と違う」これらにはあなたの理想論が隠れています。
つまり、『こうあるべき』というマイルールです。

一方、子どもは人生の初心者です。多くを学んで成長してきた親と、人生の初心者の子どもには、できる事とできない事に大きな差があります。
子ども同士でも、心や体の成長、興味、なにかを修得するまでかかる時間など、それぞれ異なります。

できないことに怒っても、できるようにならないですよね。イラッとした時は、怒りの感情のピークである6秒待ち、一呼吸おいて心を落ち着けてから、できるようになる方法を一緒に考えたり、コツを教えてあげたりしてみてはいかがでしょうか?

そして、何かができるようになった時に、一緒に喜んでほめてあげてください。お父さんやお母さんにとってはできて当然でも、人生の初心者くんにとっては大きな進歩です!

「できたね!」「すごいね!」「うれしいね!」「楽しいね!」
子どもをどんどんやる気にさせる!グングン伸ばす声がけとしてOKワードを考えてみませんか?

 

(文:髙橋直子/編集:川嵜昌子

自分には話をしないで仕事を進める上司

2016年04月20日

◆お悩みケース

30代、事務系の仕事をしています。4月に新しい部署に配属になりました。
そこで今までに体験したことのないことが毎日起こり、気持ちも滅入っています。

私に関係のある仕事の内容なのに、直接私には話をしないで、周りの人に話をして、仕事を進めようとする上司がいます。
初めは「あれっ?」と思っただけでしたが、新年度も始まって2週間も過ぎようとしているのに、毎日こうしたことが続きます。こういう態度の上司にイライラしています。

思い切って「どうしてこういうことをするのですか?」と聞いてみたいと思いますが、あとのことを考えると何も言えません。そういうふうにして毎日過ごしている自分にもだんだん腹が立ってきます。
私はどうしたらよいでしょうか。

◆アンガーマネジメント的アドバイス

新しい職場で起こっていることに疑問や怒りを感じているのですね。今までは経験したことがないので、なおさら嫌な気持でいることでしょう。

心機一転、同じ部署で一緒に仕事をしようとスタートしたところで、こうしたことがあると意欲も半減してしまいます。

どんな組織であれ、仕事の内容を共有して進めていくことが大切です。けれども、あなたの上司はなかなかそのようには動いてくれないのですね。

もしかしたら、上司は、新しい部署に配属になったばかりのあなたに、あまり負担をかけないようにと思っているのかもしれません。あるいは、あなたに伝えることを忘れているのかもしれません。

上司に伝える場合、「You(あなた)メッセージ」ではなく「I(私)メッセージ」にするとよいでしょう。
「〇〇さん(上司)は、なぜこういうことをするのですか?」と相手の非難ともとれるような言い方ではなく、「私は、仕事に必要な情報を聞いていないかもしれないのではと不安に感じます」と、自分の気持ちを伝えます。

もし、あなたが上司を変えようと思い、一生懸命に訴えても、変わるかどうかは相手次第です。

アンガーマネジメントでは、「過去と他人は変えられない」と考えます。
相手を変えようとすればするほど、多くのエネルギーをそのことに費やしてしまうことになります。

◆今、あなたがすべきことは

毎日嫌な思いをして過ごしていると思いますが、むしろ、そんな時だからこそ、自分がすべきことを考えて取り組んでみましょう。

1.自分に与えられた仕事にしっかり取り組む
自分には何も話がなかったことをプンプン怒っても事態は変わりません。やるなら気持ちよく取り組みましょう。

2.仕事が終わったら、上司に「終わりました」と報告する
自分に話もしてくれなかった上司に報告なんて!と思わず、明るく報告しましょう。

3.仕事を終えた感想などをメモしておく
これはサクセスログになります。頑張って成功したことを一つひとつ書き出していくことで、自分の仕事の成果ややりがいが見えてくることでしょう。

わたしたちはさまざまな人との関係のなかで仕事をしています。その中にはあなたの上司のような方もいるかもしれません。そうした相手に対して怒ったり、イライラしたりして時間を使ってしまうのはもったいないことです。
新しい部署でまず自分にできることを精一杯取り組んでいきましょう。

(文:三浦和美/編集:川嵜昌子

親子の感情コントロール

2016年04月12日

新しい門出の季節。街でも真新しい制服に身を包んだ中高校生や、身体より大きいランドセルを背負った小学生に会うと、頑張れ!と思わずエールを送りたくなります。

今回は、私の講座に参加された方のお悩みについて、考えてみたいと思います。

◆お悩み:小学校に入学して

我が家の息子も小学生になりました。
新しい学校・先生・友達。何もかも新しくて、新鮮な半面、慣れるまでは落ち着かない日々。
母親の私も「これからは幼稚園じゃなくて小学校。勉強もきちんと、毎日の宿題もしなくてはいけないし、持ち物も自分で管理できるよう、しつけていかなくては!」と気合いを入れて、入学式を迎えました。

しかし、その気合いが逆に良くないことを引き起こします。息子がうるさく言っている私に対して、反抗的な態度を取るようになりました。何を言っても、睨みつけて食ってかかってきます。そんな息子の態度にキレる日々・・・
どんどんエスカレートしていくイライラに耐えられません。どうしたらいいでしょうか?

◆イライラの種になるもの

アンガーマネジメントでは、怒りは心のコップの水が溢れたときに起こると考えられています。
心にコップがあり、そこにネガティブな感情(辛い・苦しい・痛いなど)が水のように入っていきます。その水が溢れたとき、怒りは発生するのです。

この方は、心のコップに、新しい環境への「不安」や、毎日の生活での「疲れ」、子供がいない「寂しさ」などの感情を入れていました。
何の感情を入れていたかを知ることにより、自分の本当の気持ちに気づくことができます。イライラしたときは、心のコップの中身を覗いてみましょう。

◆怒りの温度計

まずは、自分がどの程度怒っているのか冷静に判断しましょう。目に見えない怒りを数値化することにより、理解する方法です。
怒りを気温のように、0から10度の数字(温度)で表現します。
0はイライラしない状態、10は人生最大の怒りとします。
怒りを点数化することで、怒りの大きさを知ることが出来ます。
最初は高い温度をつけていても、何十回と繰り返すことにより、低い温度に変わっていきます。客観的に今の怒りを知ることができる方法です。

◆落ち着き始めたお子さん

本人の努力の甲斐あって、お子さんにガミガミ言わなくなった相談者様。
お子さんは、新生活に慣れたこともあり、学校でも家でもトラブルはなくなり、毎日楽しく登校しています。

子供は、親の影響を大きく受けます。自分の言葉がそのまま子供に響くのです。
怒りがコントロールできれば、お子さんも変化することが分かった事例でした。

(文:相原あすか/編集:川嵜昌子

新入社員としての正しい言葉遣い

2016年04月07日

桜咲く暖かな季節になりました。新入社員の方々は、新しい環境での仕事がはじまり、期待や緊張、不安が入り混じった気持ちでおられることでしょう。
服装、身だしなみ、あいさつの仕方、言葉遣いなど、学生の頃とは異なる対応を迫られ、戸惑うこともあるかもしれません。

今回は、入社後3年以下の方々とアンガーマネジメントワークショップを実施した時に、「お悩み事例」としてあげられた事例についてアンガーマネジメントの視点で考えてみます。

◆お悩みケース

社会人としての言葉遣い、難しすぎです。尊敬語、謙譲語、丁寧語の使い分けがよくわかんないです。学生の頃は学校では言葉遣いで怒られなかったのに。
「仕事でタメ口やコンビニ言葉は遣わない!」
学生の頃は勉強で大変だったけど、仕事するってもっと大変。ちゃんと習ったことないから普段より気をつけて丁寧に話してるつもりなのに、怒られるからしんどい。ちゃんとできる気がしないんです。今の職場、あってないのかも・・・

◆アンガーマネジメント的アドバイス

社会人として求められる言葉遣いは、社内でのコミュニケーションのみならず、対外的なコミュニケーションの基本となります。
「正しい言葉遣いができていないことで怒られた」ということを、
習っていないのに・・・
学生の時には注意されなかったのに・・・
自分なりに気をつけているのに・・・
とネガティブな感情で心をいっぱいにしても、正しい言葉遣いができるようにはなりません。

《アンガーマネジメントワーク》

<1>未来予想図

「正しい言葉遣いができていないことで怒られた」ということを、「正しい言葉遣いができるようになったら○○○」というようにポジティブな感情に置き換えてみてください。

1) 怒られなくなる
2) 上司や先輩との会話が円滑にできる
3) 取引先からお叱りを受けることが減る
4) 顧客からのクレーム対応ができるようになる
5) 職場の環境がよくなる
6) 自分のことを理解してもらえる
7) 信頼してもらえる存在になれる
8) コミュニケーションが向上する
9) 自信をもてる
10)仕事が楽しくなる

<2>目標設定

正しい言葉遣いができるようになるために、どのように行動しますか?

1) 怒られた時にイライラしないようにアンガーマネジメントテクニックで心を鎮める
2) 怒られた内容をメモする
3) メモを見なおして気をつけなくてはいけないことをまとめる
4) 尊敬語、謙譲語、丁寧語について調べる
5) ビジネスマナーについて勉強する

怒られたことでイライラして怒りの感情に捕らわれるのではなく、アンガーマネジメントで上手に感情をコントロールして集中力を保つようにチャレンジしてみてください。
そして、ネガティブな思考をポジティブな思考に置き換えることで目標設定し、行動するというステップを踏めば、ネガティブなスパイラルから脱出して大きく前進することができるでしょう。

※今回の内容は、現在アンガーマネジメントコーチングをグループで受けていただいていた方の事例をもとに構成しています。個人情報保護法に則り、個人を特定できる表現は避けています。

アンガーマネジメントテクニックのうち、アンガーログ+スケールテクニックべきログ、呼吸リラクゼーション、ポジティブシンキングフレーズなどを使っています。

(文:髙橋直子/編集:川嵜昌子

片づけも手伝いもしない娘にイライラ

2016年03月03日

◆お悩みケース

30代女性 会社員
私は朝が苦手です。疲れがとれてスッキリ目覚めることがないからです。家族がまだ寝ているのに起きて、家事をする日々。娘を起こしてもなかなか起きない。朝ごはんもダラダラ食べて遅刻しないかとイライラします。家事をすませてから出勤し、一生懸命に仕事をして、帰りに買い物をして、家に帰ったら・・・

靴が玄関に散乱!ランドセルが廊下にほったらかし!おやつを食べたときのコップやお皿、ごみまでもテーブルに置きっぱなし!おもちゃは広げっぱなし!ゲームをしてもいい時間はとっくに終わっているのに、テレビにかじりついてゲームに夢中!

そんな娘の姿を見た瞬間に、「なんでゲームしているの?宿題はしたの?お片づけをしなさい!片づけないなら全部捨てるから!靴もぐちゃぐちゃでじゃまだから捨てる!裸足で学校に行きなさい!」と怒ってしまいます。

言い訳ばかりして素直に謝らないし、すねたりにらみつけたりする娘に本当にイライラします。夜ご飯を作っているときも、ちゃんとお手伝いをしないので怒ったら、あからさまに嫌々やっているのがわかる態度。
「そんなに嫌ならご飯を食べなくていい!」と怒ってしまいます。

どうすれば娘はちゃんとお片づけをして、お手伝いをすすんでしてくれるよい子になるのでしょうか?

◆アンガーマネジメント的アドバイス

<1>状況把握

どのようなことにイライラしていますか? 整理してみてください。


1)疲れて帰ったのに靴が散乱している
2)ランドセルを片づけていないのを見ただけで一気に疲れる
3)帰ったら着替える約束
4)女の子なのだから、自分が使った食器くらい片づけてほしい
5)ゴミは自分で捨てて当然
6)朝片づけて出かけたのに、おもちゃでぐちゃぐちゃにするなら捨ててしまいたい
7)テレビの近くで画面を見ている
8)ゲームの時間の約束を守らない
9)私が帰っても「おかえりなさい」と言わない、言ったとしてもうわの空
10)お手伝いを嫌々している

《ご本人にお伝えしたメッセージ》
「こどもは親の言うことをきくべき」「女の子はお片づけをするべき」というマイルールにとらわれてイライラしているのなら、どのようになってほしいのかを娘さんと話し合ってみてはいかがでしょうか?

<2>怒る目的

1)あなたはなぜ娘さんに怒るのですか?

⇒ 約束を守らないし、反抗的な態度をとるから。

2)怒っていることを伝えたいのですか?

⇒ 片づけをしてきれいな部屋で生活したいし、娘とコミュニケーションをとりたい。

《ご本人にお伝えしたメッセージ》
娘さんに言うことをきかせようと怒るよりも、なにができるようになったらお母さんが嬉しいのかをわかりやすく伝えて、「そうしよう!」と思える準備や環境づくりをしてみませんか?

<3>未来予想図

どうなることが理想ですか? 思い描いてみてください。


疲れて帰宅したときに、玄関も部屋もきれいに片づいていて、娘が「おかえり!」と笑顔で言ってくれる。夜ご飯の支度やお片づけを一緒にしてくれる。そうすれば、楽しく食事ができて、一日の疲れを癒すことができると思う。

<4>目標設定

そのためにあなたはどのように行動しますか?


1)娘が約束をやぶっても、頭ごなしに怒らない
2)約束事をもう一度話し合って一覧にし、テレビの横の壁に貼る
3)自分から「ただいま!」「ありがとう!」と元気に声をかける

※今回の内容は、現在アンガーマネジメントコーチングを受けていただいている方の事例をもとに構成しています。個人情報保護法に則り、個人を特定できる表現は避けています。
アンガーマネジメントテクニックのうち、アンガーログ+スケールテクニックべきログ、呼吸リラクゼーション、ポジティブシンキングフレーズなどを使っています。

※2016年3月19日に、子育て中のイライラと上手につきあうヒントが満載のシンポジウムが開催されます。興味を持っていただいた方はぜひご来場ください!
「イライラしない子育てシンポジウム」

(文:髙橋直子/編集:川嵜昌子

受験日が近いのに、本気で勉強しない子供にイライラする

2016年02月18日

◆お悩み相談

受験を間近に控え、最後の追い込みの時期になり、周囲では合格の知らせもちらほら聞こえてきました。しかし、子供はマイペース。やらなくてはいけない課題があるのに、テレビを見たり、マンガを読んだりとすぐに取り掛かろうとはしません。

私が受験をしたころには、テレビもマンガも我慢して、ひたすら机に向かっていました。
塾の費用だって高いのに、子供に本気で受験をする気があるとは思えません。
そんな子供を見ていると、毎日イライラしてつい小言を言ってしまい、ケンカになってしまいます。これではいけないと思ってはいるのですが、どう子供に接したらよいのか、わからなくなってしまいました。

◆勉強に対する「~するべき」

人は誰でも自分の信じる「~するべき」という価値観をもっています。
それは勉強だけでなく、考え方・行動一つ一つに表われます。
そのことに関して良い・悪いはありません。自分が判断基準なのです。
ただし、「~するべき」は、人それぞれ違ったものをもっているということも、同時に知っておかなくてはいけません。

この方は、受験勉強とは、24時間机に向かっていないといけないようなイメージをもっていました。確かにその時代の受験生はそうしていた方が多いのかもしれません。
しかし、そういった考え方は今の子供に通用するでしょうか?

以前は何か言葉を調べるときには辞書を引いていましたが、今はインターネットで自由に素早く調べられる時代です。出されるテストの内容も、親が受験したころとは違っているはずです。
時代の変化も考えず、ただ自分の「~するべき」だけを押しつけていては、何も解決しないでしょう。テレビを見たり、マンガを読んだりすることも、子供にとっては息抜きとして必要なことだったのかもしれません。

◆本来の目的を考える

受験をするのは何のためだったでしょうか?

それは子供のためだったはずです。
将来、やりたい仕事につくために、勉強して学校に入り、知識を身につけ、社会に出るために受験はあります。

それが、自分の「~するべき」が通用しないことに、イライラしてしまっています。
あくまでも受験の主役は子供です。親は自分の体験談を押し付けるのではなく、子供をサポートしていくことに専念したほうが、お互いに気が楽になるのではないでしょうか。

◆おすすめのテクニック

それでもまたイライラしてしまいそう・・・という方のために、簡単にできるアンガーマネジメントのテクニックについてお話いたします。

それは「カウントバック」です。

簡単に言うと「逆から数を数える」ことなのですが、ただ数を数えるのではなく、2とび・3とびや英語で行なうなど、少々難しくしてやるとよいでしょう。

この「カウントバック」はイライラしてきたときに、怒りを爆発させないために数を数えることで、気持ちを他にそらす効果があります。
とても簡単なので、おすすめですよ。

これまで、受験のために長い時間を費やし、親子ともども頑張ってきたはずです。
不要にイライラせず、子供をサポートしてください。

(文:相原あすか/編集:川嵜昌子