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書籍紹介:『アンガーマネジメント 怒らない伝え方』

2016年12月08日

『アンガーマネジメント 怒らない伝え方』
戸田久実 著 (かんき出版)

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「怒りは感じてもいいのです。怒ってもいいのです。」

 

これまで、怒ることはいけないことだと我慢したり、抑え込んだりしてきた人たちにとっては、目から鱗の一冊になるかもしれません。大切なのは、その気持ちをどう伝えるか、なのです。

 

アドラー心理学やアサーティブコミュニケーションに造詣が深く、「伝わるコミュニケーション」を主なテーマに数多くの研修・講演に登壇されてきた著者が、それらの豊富な経験を踏まえて、自分の怒りだけでなく、人の怒りに振り回されて困っている方にもぜひ知っていただきたい、「怒りの扱い方」について詳しく解説しています。

 

「感情で言うのではなく、感情をうまく伝える」ためには何が大切なのか、そのコツについて余すことなく述べられており、アンガーマネジメントを実践する入門書としてもオススメです。役立つコラムも読みやすく、かわいいイラストが気持ちを癒してくれます。

 

特に、怒りを感じたときに相手にどう伝えればよいのか、仕事での場面やプライベート・シーンなどシチュエーション別に、具体的なフレーズとともに、よい伝え方とよくない伝え方の例がたくさん紹介されていますので、部下への叱り方を知りたい人、家族や友人への注意の仕方に悩んでいる人たちにも、きっとよいヒントが見つかることでしょう。

 

書籍の詳細・購入はこちらから
http://www.amazon.co.jp/dp/4761270896/

 

文:井上泰世(アンガーマネジメントトレーニングプロフェッショナル)

 

 

書籍紹介:『怒りに負ける人、怒りを生かす人』

2016年12月01日

『怒りに負ける人、怒りを生かす人』
安藤俊介 著(朝日新聞出版)

 

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「今日はなんとなく朝からついていないことが続いて、イライラする」。

 

そんなことはありませんか?

 

そうした状況において、怒りを抑えきれずについ周囲にあたってしまい、自分の立場や周囲との関係性を悪くしてしまう「怒りに負ける人」もいれば、まったく同じ状況なのに、「まぁこんな日もあるか」「こうしたらどうなるのかな」などと物事を前向きにとらえ、冷静に対応して、成功へのエネルギーに変える「怒りを生かす人」もいます。

 

では、この両者の違いはなんなのでしょう?
本書は著者である安藤が自身の体験を踏まえ、怒りを生かす人になるためのヒントを綴っています。アンガーマネジメントは、近年、日本でも急速な広がりを見せていますが、その理由を安藤は「現代人の忙しさ」「科学技術の発展」「グローバル化」であると分析し、現代の日本に必要な「怒りのコントロール術」について「小さい怒りをなるべく消すためにできること」、「大きな怒りをエネルギーに変えるには」、「怒りたいのに、怒れない場合はどうするか」など、全5章にわたって紹介しています。

 

アンガーマネジメントで劇的に人生がよくなった安藤ならではの具体例やメソッドが満載の一冊。怒りを生かしたい方は必読です。

 

書籍の詳細・購入はこちらから
http://www.amazon.co.jp/dp/4022513675/

 

文:杉嶋奈津子(アンガーマネジメントトレーニングプロフェッショナル)

 

■本部講師が紹介する書籍<2>:『アンガーマネジメント入門』

2016年11月24日

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◆日本アンガーマネジメント協会メールマガジン
 怒りをコントロールしよう。

◆本部講師が紹介する書籍<2>:『アンガーマネジメント入門』
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

こんにちは。事務局です。

日本アンガーマネジメント協会のブログ欄では、
弊会の本部講師が週に1回、持ち回りでコラムを執筆しています。

先週より4回シリーズで、本部講師が
アンガーマネジメント関連の書籍を紹介を行っています。

今回は、

『アンガーマネジメント入門』
安藤俊介著 (朝日文庫)

アンガーマネジメントトレーニングプロフェッショナルの
長縄史子が紹介しています。

最近は、たくさんのアンガーマネジメント書籍があり、
どれを選んでいいのかわからない…というお問い合わせも
時々いただきます。

当コラムを参考にしていただければ幸いです。

https://www.angermanagement.co.jp/outline/blog/22459

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【全国で開催中】

日本ではまだ少ない怒りの感情の専門家へ
2日間の集中講座でプロになります
『アンガーマネジメントファシリテーター養成講座』

【133期】
アンガーマネジメントファシリテーター養成講座(東京)

日 時:2016年12月3日(土)、4日(日)10:00~19:00(両日)
会 場:日本アンガーマネジメント協会セミナールーム(港区)
受講料:140,400円(試験料含む、税込)
認定料:32,400円
定 員:30名
講 師:戸田久実

詳細、お申し込みはこちらから
https://www.angermanagement.co.jp/outline/seminar/16855

【134期】
アンガーマネジメントファシリテーター養成講座(東京)

日 時:2016年12月8日(木)、9日(金)10:00~19:00(両日)
会 場:日本アンガーマネジメント協会セミナールーム(港区)
受講料:140,400円(試験料含む、税込)
認定料:32,400円
定 員:30名
講 師:安藤俊介

詳細、お申し込みはこちらから
https://www.angermanagement.co.jp/outline/seminar/16857

【135期】
アンガーマネジメントファシリテーター養成講座(福岡)

日 時:2016年12月10日(土)、11日(日)10:00~19:00(両日)
会 場:カンファレンスASC 3A(福岡市博多区)
受講料:140,400円(試験料含む、税込)
認定料:32,400円
定 員:30名
講 師:長縄史子

詳細、お申し込みはこちらから
https://www.angermanagement.co.jp/outline/seminar/16859

【136期】
アンガーマネジメントファシリテーター養成講座(大阪)

日 時:2016年12月17日(土)、18日(日)10:00~19:00(両日)
会 場:新大阪丸ビル新館909(大阪市)
受講料:140,400円(試験料含む、税込)
認定料:32,400円
定 員:30名
講 師:井上泰世

詳細、お申し込みはこちらから
https://www.angermanagement.co.jp/outline/seminar/16861

【137期】
アンガーマネジメントファシリテーター養成講座(東京)

日 時:2016年12月24日(土)、25日(日)10:00~19:00(両日)
会 場:日本アンガーマネジメント協会セミナールーム(港区)
受講料:140,400円(試験料含む、税込)
認定料:32,400円
定 員:30名
講 師:杉嶋奈津子

詳細、お申し込みはこちらから
https://www.angermanagement.co.jp/outline/seminar/16863

■上記以外のアンガーマネジメントファシリテーター養成講座の
お申し込みはこちらから!
(2017年3月末までの開催予定を掲載しております)

http://www.angermanagement.co.jp/seminar/facilitator

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全国で開催中!アンガーマネジメントの基礎を90分で!
『アンガーマネジメント入門講座』

開催情報&お申し込みはこちらから
http://www.angermanagement.co.jp/seminar/introduction/

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アンガーマネジメント21日間トレーニングを学べる!
体験クラスや入門講座受講後の更なる学習に!
『アンガーマネジメント応用講座』

開催情報&お申込みはこちらから
http://www.angermanagement.co.jp/seminar/application/

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アンガーマネジメント診断システムが使えるようになる!
『アンガーマネジメント診断講座』

開催情報&お申し込みはこちらから
http://www.angermanagement.co.jp/seminar/assessment/

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子供に感情理解教育を!
子供に感情理解教育するインストラクターになってみませんか?
『アンガーマネジメントキッズインストラクター養成講座』

開催情報&お申し込みはこちらから
http://www.angermanagement.co.jp/seminar/kids/

書籍紹介:『アンガーマネジメント入門』

2016年11月24日

『アンガーマネジメント入門』
安藤俊介 著(朝日文庫)

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アンガーマネジメント本のバイブルともいえる1冊です。

本書はアンガーマネジメントを日本に導入した第一人者である安藤が、現協会の前身となるアンガーマネジメントセンターの時代に2008年10月に大和出版から刊行した『アンガー・マネジメント~イライラ、ムカムカを一瞬で変える技術』を改題し加筆修正したものです。

出版当初、日本では「アンガーマネジメント」という言葉自体ほとんど知られておらず、“アメリカ・エグゼクティブの間で爆発的に普及したストレスだらけの人間関係が劇的によくなる究極のセルフコントロール法”、“本邦初公開”として紹介されました。

本書は入門書でありながらアンガーマネジメントのエッセンスがギュッと凝縮された贅沢な内容となっています。

怒りについて考え、アンガーマネジメントの仕組みを学び、自分はどうなりたいかイメージをし、対処法を身につけ、怒りを見える化し、怒りにくい仕組みに体質改善を試み、コミュニケーションの見直しを図る…アンガーマネジメントの基本はもちろん、全体像が整理でき、読み進めていく中で読者自身がコンサルを受けているかの如く一人のクライアントとしてアンガーマネジメントの手法が身についていく、そんな1冊です。

 

書籍の詳細・購入はこちらから
https://www.amazon.co.jp/dp/4022618760/

 

文:長縄史子(アンガーマネジメントトレーニングプロフェッショナル)

 

書籍紹介:『はじめての「アンガーマネジメント」実践ブック』

2016年11月17日

『はじめての「アンガーマネジメント」実践ブック』
安藤俊介著 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)

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人によって「怒りの癖」があることをご存知ですか?

本書は、自分の「怒りタイプ」すなわち「怒りの癖」を知って、感情のコントロールができるようになるための実践書です。

本の特典である「アンガーマネジメント診断」をウェブサイト上で受けると、自分がどんな怒りを持ちやすいのか、「怒りの癖」を知ることができます。「怒りの癖」に気づけば、その癖を改善することで、怒りに振り回されず、良好な人間関係を築けるようになります。

「アンガーマネジメント診断」では、「公明正大」「博学多才」「威風堂々」「外柔内剛」「用心堅固」「天真爛漫」の6つの「怒りタイプ」のほか、怒りの「強度」「頻度」「持続性」「攻撃性」「耐性」など、自分の怒りの傾向についても偏差値で結果が示され、面白いように自らの内面を窺い知ることができます。診断結果と合わせて、本書で詳しく解説された怒りタイプ別の特徴や改善方法を読めば、今後の人生の指針が見えてくることでしょう。

さらに、アンガーマネジメントを身につける21日間「体質改善」トレーニングの方法も詳しく紹介されており、まさにアンガーマネジメントを実践するためのノウハウがギュッと詰まった決定版です。ぜひ、あなたもこの一冊で、アンガーマネジメントにチャレンジしてみてください!

 

書籍の詳細・購入はこちらから
https://www.amazon.co.jp/dp/4799319574/

 

文:井上泰世(アンガーマネジメントトレーニングプロフェッショナル)

 

アンガーマネジメントと仲間

2016年11月10日

資格を取ったが、活かしきれないという人は多いのではないでしょうか?何かを習慣化させるためには、21日間必要と言われています。アンガーマネジメントを継続するための「アンガーマネジメント応用講座」がありますが、もう一つお勧めなのが、協会認定を取得した後の、支部勉強会、支部活動への参加です。

 

◆スタートは3人の仲間から

私杉浦は、今から3年以上前、2013年4月28日にアンガーマネジメントファシリテーターの資格を取得しました。

当時、知り合いにアンガーマネジメントをお伝えしても、「アンガールズですか?」「アンガーマネジメントって何ですか?」「杉浦先生はマナーの先生で笑顔のイメージが強いので、怒りを扱うアンガーマネジメントのイメージが似合わない」と言われたこともありました。今でこそ、少しずつアンガーマネジメントの広がりを感じることはありますが、当時はアンガーマネジメントが認知されていないが故の、講座開催以前の問題もありました。また、講座や研修を行なったら行なったで、「分かりにくい」と言われ、悔しい思いも味わいました。

そのような中、同じアンガーマネジメントファシリテーターである現在の東北支部長と副支部長と出会い、3人の勉強会を開始し、伝え方・指導法の切磋琢磨を行いました。この勉強会は、どんどん大きくなり、今では、東北支部はアンガーマネジメントファシリテーター・アンガーマネジメントキッズインストラクターをあわせて約170名以上の団体にまでなり、毎月勉強会を実施しています。

マナーの中の第一印象や好印象を与えるコツは笑顔ですが、その笑顔も心の状態が良くなければ、心の底からの素敵な笑顔にはなりません。認定を取得して、講座を始めたばかりの頃の私は、一人で悩むことも多く、笑顔に曇りがあったかもしれません。今では、協会の理念、怒りの連鎖を断ち切りそして笑顔3割増しの社会にしたい!と誇りをもって活動できるようになりましたが、その背景には、上述の仲間の力が大きく作用しています。

 

◆仲間と一緒だから喜びも倍増

今月11月3日に、東北支部主催で一般の方もお迎えしてのイベントを行い、300名の方にご参加いただきました。準備や運営には、様々な苦難、想定外のこともありましたが、一人の活動では得られない、達成感を味わうことができました。仲間と一緒だったからこそ、知恵を出し合い乗り越えることができました。

また、義務であれば人は何かをするときに愚痴や不満も出るのですが、支部メンバー各々からは「やりたい!」「やります!」「やらせてください!」と自ら動こうとする力には大きなパワーが宿り、お互いに良い影響を与え合いました。皆が、「怒りの連鎖を断ち切ろう」という協会理念に同意し、心がひとつになったからこそだと思います。人には、様々な才能があり一つ一つの得意分野を集結することで大きなことができる大きな喜びを味わうことが出来ました。東北支部副支部長として、素敵な仲間と共に一緒に楽しく、進化そして深化できる環境を、改めてありがたく思った経験となりました。

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◆認定を取得したら、ぜひ支部へ

アンガーマネジメントは感情心理トレーニングです。トレーニングですので継続する必要があります。仲間と共に実践し、学びを深め、経験を共有することで継続しやすくなります。また、同じ認定を持った仲間が増えることで、今回のような大きなイベントなどを通じての社会と関わりを持つ機会も生まれ、充実感を味わうこともできます。

協会には、現在、北海道・東北・関東・東海・関西・中国四国・九州・沖縄の8支部があり、それぞれが積極的に活動を行なっています。各支部の仲間が貴方をお待ちしております。

アンガーマネジメントを伝えるアンガーマネジメントファシリテーターアンガーマネジメントキッズインストラクターを目指していらっしゃる方には、その後のサポート体制として心強く思っていただければ幸いです。

 

文:杉浦永子 (本部講師)

 

アンガーマネジメントと教員の葛藤

2016年10月27日

昨年文科省から発表された小中学校での体罰報告件数は約4千3百件。精神疾患による教員の病気休職者数は約5千3百名にものぼります。(※1) 今日は、中学校教諭だった私の怒りの経験を告白とともに振り返ってみます。

 

◆私、「暴力教師」でした

「校内暴力」という言葉が世間を賑わせていた頃、教育現場に飛び込んだ22歳の私は、忘れ物をしたら頭にゲンコツ、授業中におしゃべりしたら椅子を蹴る、いつも眉間に皺を寄せ、大声で生徒に命令することを「指導」と信じていました。アンガーマネジメント(以下AM)的にいうと「なめられてはいけない。言うことを聞かせるのが力のある教師」という私の「理想像」と、自信のなさや不安とのギャップから来る行動だったのでしょう。思い通りにいかない原因を「生徒が悪い、保護者が悪い」と外に求めてはイライラしていた教師2年目にある事件が起こります。

 

◆怒りの矛先と「べき」が変わる瞬間

ある男子生徒の反抗的な態度にカッとなり平手打ちをした結果、保護者から抗議の電話がきたのです。生徒指導担当の男性教師に付き添ってもらい、玄関先でまず先輩教師が謝罪すると、お父様からの激しい叱責が。ところが覚悟を決めて私が顔をだした途端、お父様の態度が変わったのです。まだ若い女性教師に拍子抜けしたのか、今度は男子生徒に向かって怒り始めました。AMでいうところの「べき」が、「教師は暴力をふるうべきではない」から「男なら女性のビンタくらいでウジウジするな」と変化し、怒りの矛先が私から息子へ向いたのでしょう。

 

◆葛藤する先生へ

怒りによる反射的な行動で失敗を繰り返した私も、実は中学時代に男性教師から殴られた体験をずっと根に持っていました。それなのに、同じような行為をしてしまう。研修で私の体験談をお話しすると、先生方から「怒る」「怒らない」「怒れない」葛藤をよくお聞きします。世間の多くの「教師とはこうあるべき」と向き合っていくために、「しなやか」で「強い」心を育むヒントになればという思いから、書籍(※2)を執筆しました。当時AMに出合っていれば、という私の思いがお役に立てば幸いです。

 

※1 文部科学省発表
「体罰に係る実態把握(第2次報告)の結果について」H25.8
「教職員のメンタルヘルス対策について」H25.3

※2 『子どもと関わる人のためのアンガーマネジメント』 合同出版
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会【監修】  川上陽子+斎藤美華+三浦和美【著】

 

文:川上陽子(本部講師)

 

アンガーマネジメントと母親の怒り

2016年10月20日

103,260件。

これは、2015年度に全国の児童相談所が対応した児童虐待件数です。統計を取り始めた1990年度から25年連続で過去最多を更新し、初めて10万件を超えたそうです。

10年間で3倍に増えている児童虐待。
加害者で一番多いのは誰だと思いますか?

加害者は、実母が52.4%(平成26年度)と最も多いのです。(次いで実父が34.5%)
(出典:厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000132381.html

 

◆可愛い子どもになぜ?

「子どもは可愛い」「児童虐待する親なんて信じられない!」と思っていた私も、気が付けばイライラして我が子に手をあげてしまったことがありました。

今、子育て中のお母さんを対象としたアンガーマネジメント入門講座を開催していますが、参加されるお母さんから「子どもが生まれるまで誰かを怒ることなんてほとんどなかったのに、今は毎日子どもに怒っています。」「自分がこんなに強い怒りの感情を持つなんて、子育てして初めて知りました」と言われる方も多いのです。

なぜ可愛い子どもに怒りをぶつけてしまうのでしょうか?

 

◆怒りは身近な対象ほど強くなる

母親が子どもに怒りを感じる理由の一つは、母親にとって子どもは一番身近な存在だから。
怒りは身近な対象にほど強くなるという性質があります。
十月十日の時間をかけて、母親のお腹の中でゆっくり育まれる赤ちゃん。
赤ちゃんはお腹の中で母親の声を聴き、へその緒を通して母親から栄養をもらい常に母子一緒の時間を過ごします。生まれてからの赤ちゃんのお世話も、ほとんどの場合は母親。
産前産後の母子は一心同体の状態がしばらく続きます。
赤ちゃんにとっても母親が全てであり、一番身近な存在なのです。

身近な対象ほど怒りが強くなるのは、「自分の思い通りに動いてほしい」という気持ちがあるから。ですが、「自分の思い通りに動いてくれない」のが子どもです。
母親がぐっすり眠りたくても、夜中にお腹が空いた赤ちゃんに泣いて起こされる。
ご飯をゆっくり食べたくても、赤ちゃんが泣いたら抱っこやオムツ替え。
子育ては、自分の思い通りにならないことの連続です。

 

◆母親の心はいっぱいいっぱい

産後の母親は、今までの生活から一変します。常に一緒にいる赤ちゃんのお世話で睡眠不足や疲労。慣れない初めての子育てへの戸惑い、不安、心配。社会から取り残されたような孤独感、疎外感。自分が育てなければという責任感が負担になったり、母親の心のコップはいっぱいいっぱいです。そんなネガティブ感情が溜まりに溜まって、怒りとなって一番身近な存在の我が子に向けられてしまうのです。

 

アンガーマネジメントは、ネガティブな感情でいっぱいになった母親の心のコップから、ネガティブ感情を減らしていったり(対処術)、心のコップを広げていく(体質改善)心理トレーニングです。
お子様連れで参加できるアンガーマネジメント入門講座も開催しています。
また、子どもにアンガーマネジメントを教えることのできる、認定取得講座のアンガーマネジメントキッズインストラクター養成講座もあります。
詳しくは、日本アンガーマネジメント協会ウェブサイトの「講座情報」をご覧ください。
あなたの子育てに、アンガーマネジメントはお役に立てるはずです。

 

文:小尻美奈(アンガーマネジメントキッズインストラクターマスタートレーナー)

 

アンガーマネジメントと夫婦関係

2016年10月13日

◆日本の離婚率は意外に高い

日本では3組に1組が離婚していると言われています。それも20代〜30代の若い世代の離婚率が年々上昇傾向にあるようです。
さまざまな要因があると思いますが、昔に比べて世間が離婚に寛容になっているからとか、夫婦でいることの重要度が下がってきているからとか、価値観の多様化などが挙げられます。
私(濱崎)はカウンセラーとして、長年夫婦関係の修復に向けたカウンセリングをしてきました。夫婦がずっと仲良く暮らすために、アンガーマネジメントはとても役に立つと実感しています。
今日は、夫婦円満のためのアンガーマネジメントについてお話しします。

 

◆イライラの原因って?

不仲なご夫婦が口々に主張することをまとめてみると…そう「価値観の相違」。
価値観って、例えばこんなこと。
「夫は育児に参加するべき」
「週末はゆっくりさせてくれるべき」
「家計は私(妻)に任せるべき」
誰しもが十人十色、様々な「べき」を持っています。

例えば・・・
育児にはもちろん参加したいけど、パパだと泣かれることもある…
そんな時は子どものためにも変わって欲しい・・・そんな夫の言い分に対して
ママだって、まだ新人。体調悪くても泣きたくても誰とも交代できないのだから
あなたも(弱音吐かずに)頑張ってよ!!とイライラする妻。
どちらの言い分もよく分かりますよね。

日本アンガーマネジメント協会では、怒りの正体についてこのようにお伝えしています。
【自分が信じている「べき」が目の前で裏切られたときに怒りが生まれる。】

そうなんです。
夫にイライラする妻には「夫は、子どもが泣いても面倒をみるべき」という「べき」があったのでしょう。それで夫に対してイライラしていたのです。
反対に夫は、泣かせ続けるのは可哀想なので「泣き出したら妻に交代するべき」という「べき」があったかもしれません。こういった「べき」のすれ違いから夫婦問題は発生しています。

 

◆べきの違いを埋めてみる!

実は夫婦間で共通している点もあるのです。
それは「子どもに愛情をかけるべき」「健やかに育てるべき」などです。
しかし、大切な子どもを育てることに一生懸命になりすぎて、喧嘩になっていては本末転倒。
そのためにも、互いの「べき」の違いを理解して、違いを埋めていくことを考えてみましょう。

まず相手の「べき」を「なるほど、そういうべきもあるよね。」と受け入れてみてください。
次は100点満点ではないけれど許そうかな…という及第点(ギリギリ合格ライン)を、お互いに見つけていきましょう。
その時使うキーワードとして「せめて」とか「少なくとも」を使うと効果的。
先ほどの例であれば「やることが終わったら交代するから、せめて10分は面倒見ていてね」と伝えれば、夫の態度も違ってくると思います。

 

「価値観の相違」は夫婦喧嘩の理由として一般的ですが、自分と相手の「べき」が理解できるようになると、相手の気持ちが見えてきたり、自分の気持ちを上手に伝えることができるようになります。今よりずっと二人に笑顔が増えることでしょう。
詳しくは、当協会の各種講座当協会理事・講師が執筆している書籍で学ぶことができます。

 

大切な家族の笑顔のために、まだまだ続く二人のために、そして自分の未来のために・・・
Let’s アンガーマネジメント!

 

文:濱崎明子(アンガーマネジメントキッズインストラクターマスタートレーナー)

アンガーマネジメントとリーダーの資質

2016年10月06日

◆米国ナショナルアンガーマネジメントのカンファレンスに参加しました

日本アンガーマネジメント協会は、アメリカにあるナショナルアンガーマネジメント協会(NAMA)の日本支部です。

先週9月26日・27日に、このNAMAのカンファレンスがアメリカ・ロスアンゼルスで行われ、弊会からも代表理事・理事をはじめ14名が参加しました。2日間、アメリカやカナダの様々な分野でアンガーマネジメントを活用して活躍されている方々の発表を聞くことができ、様々な情報収集ができました。

「おなかがすいたときにイライラするのは当たり前?」という、朝日デジタルウェブマガジン&Mの記事(弊会代表理事 安藤俊介の執筆)は、これらの発表のひとつをもとに書かれたものです。とても面白い内容ですので、ぜひ読んでみてください。

 

◆せっかくのリーダー資質、間違った使い方をしないで

ところで、皆さんは、学校や職場でのいじめやパワーハラスメントに、「怒り」が関係していることをご存知でしょうか。上述のNAMAカンファレンスの別の発表で、ゴードン・マイヤーズ氏が「Bullies Lead and Leaders Bully」という題目で、興味深い話をしていました。

 

人を傷つけることをする人=いわゆるいじめっ子やパワハラ上司には、相手には全く関係ない別の時期・場所において、怒り・ストレス・トラウマを抱えており、その発散の方法として「相手を傷つけるようなことをすることで自分が優位に立つ」という方法を選んでしまうことがあるのだそうです。

いじめっ子やパワハラ上司は、裏を返すと、それだけ集団の中で影響力をもたらす素質を持ち合わせている、とも言えます。正しく使えば立派なリーダーになれる資質ともなるものに恵まれているにもかかわらず、他者を苦しめる低次元の行動を選択してしまうのは、自分の感情や行動のコントロール方法が非常に未熟だからです。

力でもって無理矢理に人を従わせるのではなく、心から人に慕われるリーダーシップを発揮するためには、正しい感情・行動のコントロールが不可欠です。マイヤーズ氏は、これを「Push」(力で押しこめる)のではなく「Pull」(相手から引き出す)型のリーダーシップへの転換の必要性として説いていました。

 

最近、弊会には、子どもや教員向けのアンガーマネジメント研修のご要望や、人事・労務関連部署からのアンガーマネジメント講師派遣のご依頼が増えています。
正しいリーダーを育てる方法のひとつとして、アンガーマネジメントを取り入れてみませんか。

リーダーの行動とアンガーマネジメントの具体的な活用方法については、先週の本コラム「アンガーマネジメントと上司の器」も参考にしてください。

 

文:大山葉奈(事務局、アンガーマネジメントシニアファシリテーター)